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【お客様の声】短期集中型ブランド分析 株式会社AlgaleX様|「継続される理由」の仮説を、裏付けある確信へ

【お客様の声】短期集中型ブランド分析 株式会社AlgaleX様|「継続される理由」の仮説を、裏付けある確信へ

「お客様の声」では、取引先の皆さまに、オービタルコラボレーションズとの出会いや、サポート・支援を通して感じたことを伺っています。

今回ご紹介するのは、株式会社AlgaleX(アルガレックス)様。捨てられるはずの食品残渣(ざんさ)を藻(も)の培養基として活用し、AI技術で「美味しい藻」を育てる。そんな革新的な事業を展開するのが株式会社AlgaleXです。

同社が展開するブランド「UMAMO(ウマモ)」は、すでに全国80店舗以上の飲食店で導入されています 。今回、AlgaleX代表の高田氏をお招きし、同社の技術的強みや事業を始めた想い、ブランド戦略の再構築によって見えてきた「継続される理由の仮説と検証」についてお話を伺いました。

株式会社AlgaleX
代表取締役 高田 大地様

オービタルコラボレーションズ株式会社
代表取締役 平尾 健二

藻から生まれたスーパーフード

平尾:
本日はよろしくお願いします。最初に、AlgaleXさんの事業内容とUMAMOについてお話しいただけますか? 

高田:
私たちAlgaleXは、捨てられている食品残渣を藻の培地(藻の生育環境)にし、AIの技術を活用して藻を育てる事業を行っています。様々な残渣を試した結果、泡盛の粕(かす)を使って育てると美味しい藻ができることが分かりました。これを「UMAMO」と名付けて販売しています。

株式会社AlgaleX 代表取締役 高田 大地様

平尾:
UMAMOにはどのような特徴があるのでしょうか? 

高田:
よく「魚を食べると頭が良くなる」と言われますよね。その成分はDHAなのですが、実は魚自身はDHAを作ることができず、蓄えているだけなのです。DHAを最初に作っている生き物こそが、藻なのです。そのため、UMAMOにはサバの13倍ものDHAが含まれています。

通常、藻はなかなか食べづらく美味しくないものが多いのですが、弊社は旨味を豊富に育てることに成功しました。旨味を加えながらDHAも摂取できる、美味しくて便利なスーパーフードのような食材です。 

平尾:
高級レストランなど、いろいろな場所に導入されていると伺っています。導入先は増えているのでしょうか? 

高田:
はい。都内を含め、現在は日本全国で80店舗以上に導入されています。レストランで言えばミシュラン星付きのお店もありますし、沖縄のラーメン屋さんなどにも導入されており、本当に幅広く広がってきていると感じています。 

平尾:
すごいですね、80店舗も広がっているとは。

高田:
把握できるところで80店舗くらいですが、実際はもっとあるのではないかと思います。 パウダーだけでなく、出汁醤油や醤油麹などの調味料も含めて、ラインナップを導入してくださる店舗も多いですね 。

美味しさだけでは語れない魅力

平尾:
今回、弊社が提供する新しいブランド戦略策定サービスをご利用いただきましたが、これまでのUMAMOのブランディングやマーケティングにおいて、課題に感じていたことや「もっとこうなったらいい」と思っていたことはありましたか? 

高田:
ブランディングとは、お客様の頭の中にUMAMOの認知がどう入るかだと思っています。その認知がどうしても「美味しい」とか「無添加」といった点に寄ってしまっていて、「継続して食べる理由」を作れていなかったんです。

ただ、継続して購入してくださっている方にお話を聞くと、「美味しいうえにDHAを摂ることもできる」という点に魅力を感じてくれている方が多かったのです。今回のブランド戦略のレポートを受けて、やはりそこが重要だということが再確認できました。 

平尾:
「美味しい」というのは確かに重要で、それゆえにレストラン等にも導入されていると思いますが、一方でUMAMOの特徴を際立たせるためにはDHAという要素が見えてきたわけですね。これまでマーケティング活動はどのようなことをされていましたか? 

高田:
SNSでの発信や、店舗開拓のための営業活動が中心でした。お客様の認知を動かすようなマーケティング活動自体は、まだSNSやWebでの発信にとどまっています。 

平尾:
メディア掲載など、PRの活動には力を入れていらっしゃる印象です。 

高田:
そうですね。いろいろなところからお話をいただき、一つひとつPRさせていただいています。 少しずつではありますが、正しい認知を取れれば売れる商品だと思っていますので、その正しい認知の部分を広げていかなければならないと考えています。

エンジンオイルを換えるように、脳を労わる

平尾:
DHAはよく「頭に良い」と聞きますが、例えば子供の発育のために摂取する以外に、具体的な効果などはあるのでしょうか? 

高田:
DHAは脳のエンジンオイルのようなものです。小さい頃に蓄積されていくのですが、エンジンオイルと同様に劣化すると車の走りが悪くなります。全く摂らないと、感情のコントロールがしづらくなったり、脳の発育や言語の発達に悪影響を及ぼすと言われています。

大人も同様で、エンジンオイルが劣化すれば車の走りが悪くなるのと同じことが脳でも起きます 。その最たるものが認知症や脳の障害です。ですので、常にフレッシュな油をキープしておくことは非常に重要なのです。 

平尾:
子供だけでなく、我々の世代やご高齢の方などもDHAを取り入れることで、脳の活性化や正常運転に繋がるわけですね。

高田:
もちろん脳も車と一緒で、エンジンオイルだけ綺麗にしていれば故障しないとは言えませんが、少なくともエンジンオイルのパーツはDHAであると分かっているので、そこを綺麗に保っておくのが大事だと考えています。 

平尾:
素晴らしいですね。美味しくて、脳も活性化するというのは。

「魚を減らさない養殖」から生まれた食材

平尾:
ところで、どのようなきっかけでUMAMOは生まれたのですか? 

高田:
もともと私たちは美味しい藻を作ろうとしていたのではなく、「魚を減らさない養殖」を目指している会社なんです。日本の魚の漁獲量はピーク時の1,300万トンから現在は360万トンと激減しており、このままでは70%減になってしまいます。「海の砂漠化」と言われるように、魚だけでなく根本的な生き物そのものがなくなってしまっている状況です。

その中で魚の養殖を増やそうとしても、養殖の餌には天然の魚が使われています。なぜ天然の魚を食べさせているかというと、成長に不可欠なタンパク質とDHAを、安価で安定的に供給できるのが魚だからです。ただ、先ほどお話しした通りDHAの源泉は藻にあります。魚を減らさない養殖を実現するためには、藻から作られたDHAを魚に食べさせれば、水産養殖そのものがよりサステナブルになります。

これがうちの会社のスタートです。「藻を作りたい」というよりは、「魚を減らさず、よりサステナブルな養殖をしたい」「海を未来に繋ぎたい」という想いがあり、その手段が藻でした。魚を減らさない養殖をするために藻を使う際、何かを減らしてしまっては意味がないので食品残渣を使っているのですが、活用しているうちに「美味しい」という新しい付加価値が出てきました。それならば、ちゃんと販売して収益化し、その先に魚を減らさない養殖を実現しようと目指しているところです。 

平尾:
海で魚が獲れないなら養殖すればいい、というのが一般的な考えかもしれませんが、養殖をするためにも海の魚が必要だという事実はあまり知られていないかもしれません。養殖をするとさらに魚が減ってしまうという課題の解決策として、藻のDHAが利用できるということですね。

高田:
何かを育てるためには絶対に餌が必要です。植物にも肥料が必要ですし、牛・豚・鶏も餌を食べます。魚も当然餌を食べますが、その餌が減少する天然の魚であるという点が課題なのです。

平尾:
食品残渣として沖縄の泡盛の粕を使用されていますが、そこには何か狙いがあったのですか? 

高田:
食品残渣をいろいろ活用している中で、たまたま会社の近くに泡盛の蔵がありまして。そこの残渣をいただいて試したら、他の残渣と比べて圧倒的に美味しかったんです。これは大発見でした。

直感的仮説から、裏付けある確信へ

平尾:
これまでに社外向けに「うちのブランドはこうだ」という戦略を立てたことはありましたか? 

高田:
いえ、あまりなかったですね。走りながら「次はこうしよう」と考えているような状態でした。 

平尾:
貴社で実施されていたインタビューやインターネット上の声を拾い上げ、「ユーザーは本当はこういうものを求めている」「UMAMOはこういう風に認知を取ればいいのではないか」というプロセスでブランド戦略を作成しましたが、出てきたアウトプットについてはいかがでしたか?納得した部分や、意外な発見などはありましたでしょうか。

高田:
ぼんやりと考えていたことが、ちゃんと言語化されて出てきたという印象です。今までやってきて、お客様の反応などから「こうじゃないか」と思っていたことが、実際のユーザーの声などの裏付けも含めて「やっぱり正しかった」と確信を持てたことが良かった点だと思います。

平尾:
SNSの分析やレビューなど、ユーザーの声を集めて分析しましたが、意外な声などはありましたか?

高田:
店頭販売などでは価格についての感想はあまり聞かれませんが、ネットのコメントなどを見ると「価格がやや高い」という声がありました。ただ、サプリメントと比較すれば決して高くはありません。価格が高いとおっしゃっている方にはUMAMOの価値が正しく伝わっていないのだな、ということがよく分かりました。 

平尾:
今回、11名ほどの方へのインタビューを分析しました。普段から実際のお客様へのインタビューは積極的に行われていますか? 

高田:
今はそこまで行えていないですね。やらなきゃいけないとは思っています。 

平尾:
今回の戦略策定でもAIを併用して分析を行いましたが、やはり実際のお客様の声が非常に重要です。レビューやSNSのソーシャルリスニングも行いますが、一番は実際に対面してインタビューをすることです。

食品であれば、そのカテゴリーや製品だけでなく、そもそもどのようなライフスタイルになりたいのかという背景まで掘り下げることで、初めて「この人はこれを求めているんだ」ということが分かってきます。AIの時代だからこそ、生の情報の価値は本当に重要ですので、今後もインタビューは積極的に進められると良いと思います。 

ブランド戦略を作る際、通常は400万〜600万円ほどが相場ですが、このサービスは60万円で提供を始めています。アウトプットをご覧になって、価格と満足度のバランスはどう感じられましたか? 

高田:
ブランド戦略の構築を必要としている人にとっては60万円でも「全然安い」となると思います。御社に相談に来るお客様は「ブランド戦略を立てたい」「もっと知ってほしい」と思っているはずですので、そういった意味では安いのではないかと感じました。一方で、必要性を感じていない人にとっては高く感じるでしょう。

平尾:
ありがとうございます。おっしゃる通りで、そもそもブランド戦略を立てる必要性を感じていない企業様もたくさんいらっしゃいます。「どのSNSでどう発信すればいいか」「Webサイトのコンテンツはどうすればいいか」といった施策へのご相談が多いのが実情です。

しかしお話を聞いていくと、結局は「ブランドとして本当は何を伝えなければいけないか」という軸が曖昧なケースが非常に多いのです。そのため、戦略を作り社内で共通言語を持ちましょうという流れになります。

高田:
レビュー数が多い会社や、ネットで拾える情報が多い会社などは、よりバリューを感じるのではないでしょうか。

UMAMO拡大と技術提供のロードマップ

平尾:
今後のロードマップや、弊社にご相談したいことはありますか? 

高田:
ブランド戦略を作って形にした後、それをお客様の頭の中に入れ込むためには様々なステップが必要だと思います。ブランド戦略を作る会社は、そこからの実行戦略の組み方に対応していないところもあるため、「これをどうターゲットにめがけてやっていくのか」という具体的な部分もお手伝いいただけるとありがたいです。 

これからUMAMOを好きになってもらいたい人たちへ、DHAへの期待や必要性を感じていただき、そこからUMAMOを選ぶまでのルートをどう作るか。そういったロードマップの作成や実行のご相談ができると非常にありがたいです。 

平尾:
我々が戦略を60万円に設定しているのも、従来のブランド戦略のように時間とお金をかけて「長期間変えられない」というものではなく、市場やブランドの状態によって見直していくべきだと考えているからです。

今のお話で言うと、ターゲットへのインタビューやレビューを増やして求めているものをクリアにし、それを戦略に戻して「誰に何を当てれば響くか」という具体策を練り直す。そういった運用やご相談もぜひ承れればと思います。 

最後になりますが、AlgaleXさん、そしてUMAMOは今後どうなっていきたいですか? 

高田:
今後のビジョンとしては、UMAMOのほか、食品残渣を価値に変える技術を広げていきたいです。食品残渣を活用している会社はたくさんありますが、リサイクル程度にとどまり、本当に価値のある商品として百貨店などに並んでいるものは少ないのが現状です。うちは食品残渣を活用しながら、狙ったスペックまで育てることができる技術を持っています。 この技術を活用して、食品残渣の処理に困っている会社や、そこから収益を上げたい会社に技術を転用していきたいです。

また、バイオ産業は栄養の根幹を成しています。DHAも、酸素も、旨味も微生物のおかげです。このバイオという分野をもっと世の中に広げていかないと、日本や世界の食生活は崩壊してしまいます。ですので、例えばラボのスケールアップで困っている会社へ、弊社の大型実証のノウハウを提供するなど、バイオ産業を広げる活動もやっていきたいです。 

もちろん、UMAMOの事業は拡大路線に入っているのでしっかり売っていき、「魚を減らさない養殖」を実現するという2つの軸で進めていきます。 

平尾:
なるほど。サステナブルの流れで食品残渣を使った商品はよく見かけますが、生活者が買う理由になっていないものや、事業として成り立つには厳しいものも少なくありません。AlgaleXさんの技術を、そういった課題を持つ企業へ提供するのは非常に良い取り組みですね。 

高田:
自前のプラントが稼働し始めたことで、技術提供も可能になりました。残渣を活用するのは非常に難しい技術なんです。既存の発酵食品を見ても、醤油は大豆、ワインはブドウと、汎用的なものから作られています。「未利用資源に切り替えた会社がいるか」というと、いないんです。なぜなら、大豆より安いもので醤油が作れれば最高ですが、技術的に難しいからです。そこに踏み込んだのがうちの会社です。 

平尾:
コストや生産量の問題で、結局は既存のものから逃れられないということですね。

高田:
うちは培地の部分をいろいろ試せる技術を持ったからこそ、「美味しさ」に出会えました。

平尾:
技術こそがAlgaleXさんのコアであり、 技術の裏付けがあるからこその「美味しさ」なのですね。本日は貴重なお話をありがとうございました 。

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